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診療のご案内

腎臓内科

腎疾患について

 

各種疾患によって徐々に腎臓の障害が進行し腎臓の機能が低下していく病態を慢性腎臓病と総称します。慢性腎臓病は以前には慢性腎不全と呼ばれていましたが、腎機能がほぼ廃絶した状態である末期腎不全の状態にまで至ると高度な浮腫や呼吸困難、あるいは食思不振や倦怠感などの尿毒症症状が出現して生命に危険がおよび、維持透析治療や腎移植などの腎代替療法が必要となります。

 

急性に発症する腎疾患の場合は浮腫(顔面や手足のむくみ)や尿量の減少などの自覚症状が診断のきっかけになることも多いですが、慢性に進行する慢性腎臓病では腎機能障害が高度となるまで自覚症状を認めないことが多く、また自覚症状は徐々に進行するためご自身で異常に気づいて病院を受診された際にはすでに、維持透析治療が避けられない状態になっている患者さまもしばしばおられます。

 

慢性腎臓病は腎機能が低下した状態の総称ですので原因疾患は多岐にわたりその進行様式も様々ですが、原因疾患に関わらず一定の段階まで腎機能障害が進行すると不可逆的となるため、早期診断・早期治療による進行の防止が重要です。そのため自覚症状の有無に関わらず、健康診断などで検尿異常や腎機能の低下を指摘された場合は腎臓内科を一度受診していただきたいと思います。

 

例えば糖尿病による腎機能障害は糖尿病性腎症や糖尿病性腎臓病と呼ばれ維持透析治療が必要となりうる代表的な疾患ですが、血糖値を下げる治療に加えて早期の段階から腎機能を保護するような視点に立った治療を行うことで、腎機能障害の進行が抑制される可能性があります。慢性腎臓病は現時点では根治は困難な疾患ですが、残された腎臓の機能を温存していくことが重要です。

 

慢性腎臓病が一定の段階まで進行した場合には腎機能の改善は難しく適切な治療を行っても腎機能は徐々に悪化していきますが、腎臓内科では進行がより緩徐となることを期待して食事療法や薬物治療を行い、維持透析治療が必要になる時期を遅らせる努力をします。一方で透析治療が必要となった場合は症状が大きく悪化する前の適切な時期に透析治療を開始し、スムーズに維持透析治療へ移行することが望まれます。

当科の特徴

 

慢性腎臓病の進行抑制を主眼に腎臓内科外来での治療や、腎不全教育入院などを行います。慢性腎臓病を合併された患者さまはすでに、かかりつけ医において高血圧症や糖尿病などの生活習慣病の治療をうけておられる場合が多く、かかりつけ医の先生方と協力をして腎臓病診療を行わせていただきたいと思っています。

 

慢性腎臓病患者さまでは維持透析療法の有無に関わらず、脳血管疾患(脳梗塞や脳出血)、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)などの動脈硬化性疾患を合併される頻度が高いため、腎臓病診療だけでなく糖尿病や高血圧症、脂質異常症といった生活習慣病の管理を通して心血管疾患の予防に努めることが重要です。

 

当院では脳神経外科、神経内科において脳血管内血栓回収療法および血栓溶解療法を含めた脳梗塞治療、循環器内科において心筋梗塞や狭心症に対する心臓カテーテル検査・治療、閉塞性動脈硬化症や重症下肢虚血に対するカテーテル治療、心臓血管外科では冠動脈バイパス手術や弁膜症手術などの心臓手術を行っており、慢性腎臓病患者さまの心血管合併症に対する検査・治療を院内で行える体制となっています。

 

当科では慢性腎臓病の診療においては慢性腎臓病の進行予防だけでなく、各科と協力し心血管疾患の予防・管理に努めます。末期腎不全に至る患者さまにおいても慢性腎臓病の段階から維持透析治療を開始する前の保存期末期腎不全の段階、慢性維持透析を開始した段階まで、慢性腎臓病に対する一連の連続した治療として患者さまの診療にあたります。

 

スタッフ紹介

 

上原彰允

日本腎臓学会 腎臓専門医
日本透析医学会 透析専門医
日本循環器学会 循環器専門医
日本内科学会 総合内科専門医
日本内科学会 認定内科医
身体障害者福祉法指定医
難病指定医