腎・泌尿器外科(泌尿器科)
泌尿器科からのお知らせ
令和元年より前立腺肥大症に対し、体への負担が少ないレーザー手術(CVP手術)を導入しています。
令和4年4月より原田泰規医師が着任しました。
外来について
月、火、水、金、土は午前中、木曜日は午後に一般外来を行っています。
木曜日午前は小児泌尿器科専門外来をおこなっています。
学会や緊急手術などのため、臨時で休診になる場合もありますので、予約外で受診される場合はあらかじめご確認の上お越しください。
当科では性行為感染症(STD)、勃起不全(ED)に対する専門的治療、および美容目的の包茎手術や避妊目的のパイプカットは行っておりません。
当科の診療内容

腎・泌尿器外科は腎、尿路、前立腺、副腎、陰嚢内容等の疾患に外科的治療を中心として取り扱っており、年に200件以上の手術を行っています。
部長の東田が小児泌尿器科認定医、がん治療認定医である関係から、小児の泌尿器科疾患と泌尿器科腫瘍及び尿路結石症治療を診療の中心に据えています。特に小児泌尿器科の分野は専門的に診療している医師が全国的にも少なく当科の特徴のひとつとなっています。
また、令和元年より前立腺肥大症に対する低侵襲なレーザー手術【CVP手術(詳しくはこちら)】を導入しました。
小児泌尿器科(詳しくはこちら)
主に先天性水腎症、膀胱尿管逆流症、尿道下裂、停留精巣などの先天性疾患に対する手術治療を中心に行っています。内視鏡を用いた手術も積極的に行っています。小児泌尿器科においては、きわめて繊細な縫合操作などが必要とされる手術が多く、それを確実に行うことが真の「低侵襲」手術であるとの考えで手術を行っています。
泌尿器癌
腎癌に対しては腹腔鏡手術(根治的腎摘除術あるいは状態に応じ腎部分切除術)、腎盂尿管腫瘍に対しては腹腔鏡下腎尿管全摘除術を中心に治療を行っています。
前立腺がん検診でPSA高値を指摘された場合などには前立腺生検等の精査を行い、その結果によって手術や薬物療法、放射線療法につなげていきます。放射線療法が必要な場合には当院には設備がないため、連携している施設に紹介しています。前立腺癌に対する化学療法は主として外来化学療法として行っています。
膀胱がんに対しても手術、化学療法などを行っています。
尿路結石症
尿路結石症に対しては、レーザーを用いた内視鏡手術や対外衝撃波砕石術等の専門的治療のみならず、再発予防も視野に入れた「尿路結石治療センター」(詳しくはこちら)として診療にあたっています。
前立腺肥大症の低侵襲手術
前立腺肥大症に対してはレーザーを用いた体への負担が小さい手術(CVP手術(詳しくはこちら))を導入しました。これにより、従来の手術法と比べて出血量が減少し、抗血栓療法中でも服薬を継続したままで手術可能な場合があり、より安全に手術ができるようになりました。
尿路結石治療センター
当院では尿路結石症の治療を円滑に行うため「尿路結石症治療センター」として結石治療にあたっています。
尿路結石症は、激しい痛みを起こすことが知られていますが、他疾患の精査中に発見される無症状の結石等もあり、これらの中にも放置すると腎機能障害や腎盂腎炎などの原因になるものがあります。
当院でも救急センターによる救急患者の受け入れ、内科を中心とした他疾患の精査中に発見される尿路結石の患者さんがたくさんおられます。これらの尿路結石症に対して、腎・泌尿器外科による精査、必要に応じてレーザー機器を用いた内視鏡手術や対外衝撃波結石破砕術(ESWL)などの専門的治療につなげています。
また、尿路結石症は再発することが非常に多く、結石形成の原因になる疾患や、食生活の問題を改善することが重要です。このため、管理栄養士による栄養指導など、再発予防に積極的に取り組んでいます。
このように尿路結石症に対しては「痛みを抑えればそれで終わり」ではなく、再発予防まで含めた包括的な治療が重要となります。このため、腎・泌尿器外科単独の治療では不十分と考え、「尿路結石治療センター」として総合的な治療を目指しています。
医師紹介
部長 東田 章(とうだ あきら)
■資格等
医学博士
日本泌尿器科学会 専門医、指導医
日本小児泌尿器科学会 認定医
日本がん治療認定医機構 認定医
緩和ケア研修会修了
■専門分野
泌尿器科腫瘍、小児泌尿器科、泌尿器科一般
副部長 原田 泰規(はらだ やすのり)
■資格等
医学博士
日本泌尿器科学会 専門医、指導医
日本泌尿器内視鏡学会 腹腔鏡技術認定医 緩和ケア研修会修了
■専門分野
泌尿器科腫瘍、低侵襲手術、泌尿器科一般