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病院のご紹介

院長のご挨拶


なにわ生野病院
院長
長谷川 格
 社会医療法人弘道会「なにわ生野病院」は、前身である浪速生野病院が平成20年5月に日本医療機能評価機構認定病院となり、平成22年度に社会医療法人の要件である時間外救急搬送患者の受容件数として定められた年間750件を3年平均によって達成しています。
 また、平成23年度からはDPC対象病院となり、その後も7対1の看護基準をクリアするなど、病院機能の充実を図ってきました。
こうした浪速生野病院を平成26年12月1日、浪速区大国に新築・移転したのが「なにわ生野病院」です。
国道26号線に面し、大阪市営地下鉄の「大国町」駅、JR環状線と南海電車 の「新今宮」駅から徒歩5分というアクセスの良さを活かし、救急医療や“2025年問題”への対応、および“がん”対策に注力しています。
 実際、二次救急に対応する病院が減少し続けているにも関わらず、救急件数は増加の一途をたどっており、救急医療への対応は最重点課題です。そのため当院では内科、整形外科、外科を主に24時間365日体制の救急対応を行うと同時に、バイオクリーンルーム(BCR)をふくむ4室の手術室と集中治療室(ICU)を設備しました。さらに5階から7階の病棟には、それぞれ4床の高度治療室(HCU)を設け、救急医療の充実に努めています。
 こうした取り組みの他、内視鏡検査にはオリンパス社製の「H290シリーズ」を導入、上部と下部2方向からの内視鏡検査はもとより、ERCPも可能としています。
 放射線検査については、世界最高水準のGE社製「3.0テスラMRI」、64列と16列の「マルチスキャンCT」を揃え、高精度な病態解析を行っています。
 生理検査においてもGE社製の「3Dエコー」を導入、診断の速さと正確さを充実させています。加えて脳血管と心臓血管の撮影室も設け、幅広い疾患への対応を行うことで、社会医療法人の使命である“救急不受容ゼロ”を全うしようとしています。
 また、当院では上層階(9・10・11F)に100床の「なにわ老人保健施設ラガール」を併設、病院での診療から老健での療養、在宅復帰への流れを一貫化しています。
 なお、団塊の世代のすべてが後期高齢者となる“2025年問題”は、避けられない現実として迫ってきています。その対策の一助となるよう、弘道会では「なにわ生野病院」をふくむ4病院、同院が併設する「なにわ老人保健施設ラガール」をふくむ4つの老健、さらに弘道福祉会が展開する5つの特別養護老人ホーム、3つのグループホームと4つの小規模多機能施設、これらが有機的に連携する地域包括ケアシステムの構築を進めています。
 あわせて当院3階には40床の人工透析・血液浄化室を設けており、今後も増加していくであろう、慢性腎不全患者への対応にも注力しています。また、リハビリテーションについても設備とスタッフの充実を図り、“2025年問題”に立ち向かっています。
 および今なお日本人の死因の最多数を占める“がん”対策については、地階(B2F)に放射線治療のグローバルスタンダード機、米国バリアン社製のリニアック「Clinac-iX」を導入し、画像誘導放射線治療や体幹部定位放射線治療を実施しています。
 さらに弘道会では、「都島PET画像診断クリニック」において最先端のPET/CT検査を行っており、その早期発見に「なにわ生野病院」の放射線治療が密につながれば、“がん”を克服する日も近いと思われます。
 こうした弘道会の理念は「安心・信頼・貢献」です。この新しい病院を今まで以上に安心できる病院、信頼できる病院、貢献できる病院へと発展させるよう、職員一同が一丸となり、努力し続けていく所存です。これからも、いつまでも、この「なにわ生野病院」へ大きな期待をお寄せください。院長として、心からお願い申し上げます。