放射線治療科
最新鋭のリニアックによる
“がん”の放射線治療を行っています
当院「放射線治療科」では、高エネルギーX線を照射するリニアックという治療機器を用い、臓器を温存しながら“がん”の病巣を根治・制御することに取り組んでいます。
また、当院のリニアックは世界の医療界がグローバルスタンダード機と認める米国バリアン社製です(Clinac iX)。
このリニアックには、呼吸によって動く身体や臓器に追随しながら放射線を照射する「呼吸同調装置」をはじめ、X線やCTによる治療直前の撮像や透視を行う「IGRT/画像誘導放射線治療」、病巣に多方向から放射線を集中させる「SBRT/体幹部定位放射線治療」などの最先端機能が搭載されています。
そのため、従来の放射線治療で不安視されがちだった患部周辺・正常細胞への照射線量は、きわめて微量になっています。
このように、身体へメスを入れることなく、“がん”の部位やサイズによっては手術と同等(あるいは同等以上)の効果が期待でき、短期間の入院もしくは通院での照射も可能な放射線治療は、安心・安全度も高まり続けています。
なお、どのような治療を行っても完治が期待できないまで、症状が進行してしまっていることがあるのも“がん”の現実です。そういった症例に際し、痛みを緩和したり、進行を遅らせたりできるのも放射線治療ならではであり、ターミナル期での適応にも注目が集まっています。
「放射線科」では、既存機種で最高磁場とされる「3.0テスラ」のMRIを導入、高画質の短時間撮像を行っています。また、世界最高水準とされる「64列マルチスライスCTスキャン」も設置し、超高精度な検査・診断を実施しています。
診療受付時間
平日:月・水の午前(予約制)
診察時間 | 受付時間 | |
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午前診察 | 9:00~12:00 | - |
診療対象となる症状
・悪性腫瘍全般
・放射線治療では、腫瘍の状態により様々な治療スケジュールで照射を行います。原則として月曜から金曜の平日5日間連日で治療を行っていきます。5-6週間程度の外来通院で治療可能な場合も多いです。
・放射線治療と同時に、抗癌剤を併用して治療を受けて頂く場合には、内科や外科などで入院していただきながら、治療を受けていただきます。
医師のご紹介
鈴木 修 |
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- 略歴
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2000年 大阪大学医学部卒業
大阪大学医学部附属病院勤務2001年 大阪労災病院放射線科勤務 2003年 大阪大学医学部医学系研究科大学院 2007年 大阪府立成人病センター放射線治療科勤務 2012年- 大阪大学医学部放射線治療学講座 - 資格
- 日本放射線腫瘍学会認定医
日本医学放射線学会専門医(治療)
がん治療認定医 - 所属学会
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- ・日本医学放射線学会
- ・日本放射線腫瘍学会
- ・日本定位放射線治療学会
- ・American Society for Radiation Oncology (ASTRO)
- ・European Society for Radiotherapy and Oncology (ESTRO)
- ごあいさつ
- 平成27年度より、新規に放射線治療を開始いたしました。放射線治療では医師・技師・看護師が一体となってチーム医療を行います。患者様を中心に、安心・安全を第一にスムースに治療を受けていただけるよう、関係各科と連携を取りながら診療を行っていきます。