循環器内科では、心臓や血管に関する病気の診療を専門的に行っております。心臓や血管の病気が疑われる症状としては、胸痛、背部痛、動悸、息切れ、意識消失、足のむくみ、歩行時の足の怠さなど様々なものがあります。循環器疾患は時に緊急性を伴うことがあり、放置すると重篤な状態に進行する可能性もあるため、少しでも自覚症状がある場合は、早期の検査や治療を受けることが重要です。
当科で対応している主な病気には、心不全、心筋梗塞、狭心症、弁膜症、不整脈、大動脈疾患、末梢血管疾患、透析患者さんのシャント狭窄などがあります。検査の結果、治療が必要と判断された場合には、薬物治療やカテーテル治療などを通じて病気の改善に努めます。また外科手術が必要と判断された場合には、近隣施設の心臓血管外科と連携してご紹介いたします。
循環器疾患は急性期治療後も、再発予防や慢性疾患の管理など継続的な投薬や経過観察が必要となることが多いため、近隣のクリニックと密に連携しながら、患者さんの治療を継続的にサポートいたします。
心不全とは、心臓の機能に問題が生じて息切れ、むくみ、倦怠感などの症状が現れる病気です。特にご高齢の方で患者数が増えてきており、2020年には日本で約120万人がこの心不全と向き合っているとされています。そして今後も心不全の新たな発症が増えると予測されています。
心不全になると、肺に水が溜まったり、心臓から十分な血液を送り出せなくなるため、適切な治療が必要になります。2020年代からは複数の新しい心不全治療薬が使用できるようになり、それぞれの患者さんの病状に応じて治療薬を調整します。入院が必要な場合は、酸素吸入や利尿剤・強心薬などの点滴による治療も行います。また心臓リハビリテーションを行い、廃用を予防し早期退院ができるようにサポート致します。
狭心症は、心臓の筋肉に必要な酸素が供給されないことで、胸の痛みや圧迫感を感じる病気です。これは、心臓に血液を供給する冠動脈という血管が狭くなり、血流が妨げられることが原因です。多くの場合、動脈硬化が原因で血管が狭くなります。動脈硬化は高血圧や糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満などのリスクがある方に特に起こりやすいとされております。
狭心症が疑われる際には、冠動脈CTなどの検査を行い、冠動脈の狭窄や閉塞の有無を確認します。病変が確認された場合には、カテーテル検査や治療(風船治療やステント留置術)を行うことがあります。また病状に応じて、薬物治療を行う事で症状の緩和を図ることもあります。当院では、通常カテーテル検査や治療の入院は一泊二日で実施しております。検査の結果で外科手術(冠動脈バイパス術)が必要と判断された場合は、心臓血管外科のある近隣病院をご紹介させて頂きます。
狭心症は早期に適切な治療を受けることで、症状を改善し、生活の質を向上させることが可能です。当院ではカテーテル治療専門医が患者さんの治療のサポートを担当させて頂きます。
末梢動脈疾患は、主に下肢(脚)の動脈が狭くなったり、閉塞したりする病気です。狭心症と同じように、動脈硬化が主な原因となっています。高血圧や糖尿病、脂質異常などのリスクを持つ方や、喫煙者に特に発症しやすい事が知られております。この病気の典型的な症状は、歩行や運動時に脚の痛みや重さを感じることです。これは「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれ、休憩すると症状が和らぎますが、再び歩き始めると症状が再発します。病状が進行すると、安静時でも痛みが現れることがあり、さらに重症化すると、足や指の潰瘍や壊疽(えそ)が発生するリスクが高まります。
当院では末梢動脈疾患が疑われる場合、まず血圧脈波検査(ABI)を行い、四肢の血流を評価します。異常が確認された場合には、CTやMRI、エコー検査を用いて、病変の部位や程度を詳しく調べます。この病気は早期の診断と治療が重要であり、生活習慣の改善や運動療法、薬物療法、場合によってはカテーテル手術や外科手術により症状を改善させる事が可能です。
2025年10月1日現在
診療時間:9:00-12:00
受付時間:8:00-12:00
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|
| 辻本 (初診のみ) |
辻本 | 辻本 (予約のみ) |
- | 辻本 | - |
診療時間:14:00-17:00
受付時間:13:30-17:00
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|
| - | 辻本 (予約のみ) |
- | - | 辻本 (予約のみ) |
- |

