脳神経外科
三叉神経痛、片側顔面痙攣、舌咽神経痛は微小血管神経圧迫症候群と言われ、脳幹から出る、各神経が特定の血管に圧迫されて諸症状を呈します。
上から出るのが三叉神経(Ⅴ)
中ほどから出るのが顔面・聴神経(Ⅶ、Ⅷ)
下から出るのが舌咽神経(Ⅸ)
下図のごとく3つの⾼さに対応した圧迫血管があり、神経が頭蓋骨から出ていく孔にも対応した3つの孔がありまた、症状も3つあることから、3のルールと言われています。
顔面の激しい痛みが生じる。→上⼩脳動脈(SCA)が原因⾎管のことが多い
顔面の片側が痙攣し続ける。→前下⼩脳動脈(AICA)が原因⾎管のことが多い
喉の激しい痛みが生じる→後下⼩脳動脈(PICA)が原因⾎管のことが多い
※これらの圧迫血管以外に椎骨動脈や、脳動脈瘤、脳腫瘍などによる圧迫で生じる非典型例もあります。
※三叉神経痛、舌咽神経痛には特効薬がありますが、顔面痙攣は投薬があまり効かず。ボトックス療法を選択することも多いです。手術の奏功率は90%近くで高いです。
※当院では外視鏡、内視鏡を組み合わせ仰臥位で脛部を捻って対応し、脳ベラを極力使用せずに微小血管減圧術を行っています。
脳は頭蓋骨内の硬膜内に産生される脳脊髄液に浮いています。
この脳脊髄液の産生、吸収のバランスが崩れ、脳内に水が貯留した状態となった時に、歩行障害、認知障害、尿失禁(三大兆候)が生じます。脳室が拡大するのが典型ですが、そうでない場合もあり髄液排除試験などを行い精査します。
症状改善の余地があれば、シャント手術で治療します。
※当院では感染率を抑えるため、抗生剤付着のデバイス、脳室、脊髄腔、腹腔チューブを使用しています。
※消毒は脳外科手術領域での感染症として最多のMRSA(メチシリン耐性ブドウ球菌)対応薬を使用しています。
※脳室穿刺は精度が最も高くて安全な磁場式ナビゲーションシステムとエコーシステムを適宜組み合わせて行っています。
※シャント方法は、患者さんの状態に合わせて、VPS(脳室腹腔シャント)、VAS(脳室心房シャント)、LPS(腰椎腹腔シャント)を行っています。