脳神経外科
トラックの運転席で意識がないのを通⾏⼈が発⾒し救急要請。MRIで左半球に超急性期脳梗塞が疑われMRAで左中⼤脳動脈閉塞とASLにて左⼤脳の⾎流低下を指摘。
⾎圧上昇、ふらつきで発症。脳梗塞はなかったが、MRAで⾎管信号の左右差を発⾒(1)。頚部のMRA で内頸動脈の⾼度狭窄を⾒つけ(2)、精査(エコー、⾼精細脳⾎管撮影など)で全周性⽯灰化91%狭窄と判明(4)。頸動脈内膜剥離術を施⾏。
上図:摘出標本
左:インクでマークしているのがCC側 外周から⾒た図、⽯灰化部分(⻘⽮頭)あり。
右:正中で切開して開いた図 粥状のプラーク(⻘⽮頭)が確認される。
運転中意識消失で追突事故を起こした。ハザードを点灯させようと左⼿を伸ばしたが、動かず救急要請。MRIにて右中⼤脳動脈、前⼤脳動脈領域の⾎流低下と、右内頸動脈、前⼤脳動脈の描出不良あり。
⾷事摂取不良、肺炎で⼊院した。⼊院当⽇から意識障害があり。精密検査で左後頭葉の脳梗塞と左総頸動脈⾼度狭窄、左脳⾎流⾼度低下があり。頸動脈を⻑距離に渡りステントを繋いで⾎⾏再建。
15時まで普通に過ごしていたが、17時⾃宅で倒れているところを家族が発⾒し救急要請した。CTにて⼩脳出⾎が認められた。挿管、⾎圧コントロールしつつ、超緊急で内視鏡下に⾎腫除去を⾏った。
前⽇夜、最後に本⼈と会話した妻が、翌朝起床したら夫の姿が⾒えなかった。家を探索すると他の部屋で倒れているところを発⾒し救急要請した。精密検査にて、脳出⾎があり、造影CTにて脳動脈瘤が原因と考えられ緊急⼿術となる。来院時、右半⾝⿇痺、失語症が⾒られた。
1週間の経過で⾷欲低下、全⾝倦怠感あり。体動困難で内科⼊院。脱⽔の診断で加療されたが、翌⽇から意識障害あり。精査で多発性脳梗塞、脳動脈瘤を認めた。破裂瘤からのくも膜下出⾎後、脳⾎管攣縮期と考えられたが、再破裂の可能性がありコイル塞栓術を施⾏した。これで再破裂なく経過し、その後の治療が遂⾏できた。
※ステントとは(左動画)⾦属で編まれた管で、脳⾎管内治療で使⽤するものはこのように柔らかく、⼀定の変形能⼒がある。
正しく留置できれば、⼀定の内腔保持が可能。また、周囲から出てくるcoilなどを⾎管に⽀持する⼒がある。
頭部外傷にて当院へ救急搬送された。頭蓋内に明かな外傷はなかったが、偶然、右中⼤脳動脈瘤(MCAn)が指摘された。加療を希望して来院。開頭クリッピング術を施⾏。術後、独歩退院。
前交通脳動脈瘤破裂をくり返し、コイル塞栓術をくり返した。前頭葉のコイル塊と⾎栓化にて前頭葉の圧迫症状を⽣じ、開頭にて摘出。

左図は摘出coilと⾎栓。
眼圧⾼値で眼科を受診。両⿐側尾側1/4盲があり。視神経乳頭陥没もあり頭蓋内精査を⾏なった。直静脈洞周囲の天幕に硬膜動静脈瘻(dAVF)を認め、TVE(経静脈的塞栓)術で塞栓した。
眼路上で動けなくなっているところを通⾏⼈に発⾒され救急要請。意識障害、左前頭葉、側頭葉に脳挫傷、後頭⾻⾻折あり。内視鏡⽀持下に⾎腫除去。深部を除いて摘出。
買い物中、腹痛で排便後、歩⾏していたら意識消失した。その際、後頭部を打ったため救急要請。来院時意識清明であったが、硬膜外⾎腫を認め経過観察⼊院。 ⼊院後、4時間で右⿇痺、失語症が出現。急性硬膜外⾎腫の進⾏性拡⼤を認め内視鏡下に⾎腫除去。
家⼈が帰宅すると、意識障害があり救急搬送。CTにて右後⽅硬膜下に急性硬膜下⾎腫を認めた。超緊急で内視鏡下に⾎腫除去術を施⾏。
転倒を繰り返し、頭部外傷で救急搬送歴あり。2ヶ⽉後、1週間の経過で、歩⾏障害の増悪があり受診された。右慢性硬膜下⾎腫の診断で1度穿頭術を施⾏。軽快退院したが、1ヶ⽉後、歩⾏困難再発した。CTにて右慢性硬膜下⾎腫再発があり。再度穿頭術を施⾏。1週間で退院。半年後、再発なし。
※慢性硬膜下⾎腫への⼿術はどれほど丁寧に⼿順を踏んでも、10%程度には再発がある。また、稀ですが、2回、3回と⼿術が必要になることもある。
当院では、難治性の場合、内視鏡下の⾎腫除去術や、カテーテルによる硬膜⾎管塞栓術も⾏っている。
⾃転⾞⾛⾏中、側溝にはまり転倒。20分程度⾃分で⾝動きが取れず。救急要請。四肢痺れがあり。握⼒右2kg、左0kg。両下肢屈曲可だが、⼗分でなく歩⾏困難。精査で脊髄損傷と診断し、C5椎⼸切除+C6椎⼸形成術を施⾏した。術後1ヶ⽉でリハビリ病院へ転院したが、転院時は握⼒右10kg、左4kgへ改善。歩⾏はピックアップ歩⾏可となった。
就寝前に臥床していたら、5分間の全⾝強直性間代性痙攣を認めた。横で寝ていた家⼈が救急要請。左下肢を無視する傾向あり。左下肢に痺れ、感覚障害、運動低下あり。精査にて腫瘍が⾒つかり内視鏡⽀持下に摘出。
左⽿鳴が⻑期あり。めまいが出てきたためMRI精査したところ、左⼩脳脳幹部に腫瘍が⾒つかった。KoosⅣで径6cmの腫瘍。開頭腫瘍摘出術にて治療。
転倒時の精査で偶然、下錐体腫瘍が⾒つかった。視神経圧排で両⽿側半盲があり摘出。ラトケ嚢胞が疑われていたが病理にて下錐体腺腫と確定。
1⽇の経過で気分不良、頭痛があり。制吐剤、鎮痛薬の効果乏しく、精査にて松果体部に造影効果の乏しい腫瘍と急性閉塞性⽔頭症を認めた。緊急で、第三脳室底開窓術と、内視鏡下に腫瘍もほぼ全摘した。病理は松果体細胞腫であった。
1ヶ⽉の経過で、⾔葉が出てきにくくなり、徐々に読めるが意味がわからなくなった。やかんをレンジにかけたり、湯沸かし器の使い⽅がわからなくなり受診。精査にて左側頭葉に造影される腫瘍を認めた。内視鏡⽀持下に亜全摘術を施⾏。術後放射線治療とテモゾロマイドによる標準治療を施⾏。完全寛解に⾄った。
2ヶ⽉の経過で、下肢脱⼒が進⾏し、1ヶ⽉の経過で腰痛、歩⾏障害が進⾏した。鍼灸治療を受けても軽快せず、受診。精査にて多発脳腫瘍が⾒つかり、全⾝精査で肺癌が⾒つかった。右前頭の腫瘍を全摘し、早期に全脳照射を施⾏。その間に組織診断で、EGFR遺伝⼦異常ありと診断。チロシンキナーゼ阻害薬を使⽤し、完全寛解に近い部分寛解へ。
2週間の経過で、認知症状が進⾏し受診。精査で脳腫瘍があり。開頭⽣検術を施⾏。びまん性⼤B細胞性リンパ腫と診断。ステロイドパルス療法後、R-MPV療法を5クール施⾏。1クール終了後、部分反応となり、2クール終了後は完全寛解となった。地固め的に放射線治療も施⾏し完全寛解維持し⻑期⽣存している。
婦⼈科にて偶然、⾻盤内腫瘍を指摘。徐々に腫瘍増⼤があり。異常感覚の進⾏もあり仙髄腫瘍として摘出。神経鞘腫として確定。
※右図:摘出標本:病理検査で神経鞘腫と確認。
10年来の右上肢肩こり、痺れ疼痛あり。経時的に画像撮像して経過観察されてきた。右C5/6の進⾏があり、前⽅除圧固定術を施⾏。術後症状は消失し握⼒向上を認めた。
※当院のこだわり:Stand alone型のスペーサーを使⽤することで椎体前⾯の腔にプレートを⼊れずに、咽頭⾷道違和感を避けつつ強固な初期固定⼒を得ます。それにより、早期に頸椎カラーを外してリハビリが早期に可能です。
10年の経過で、物を落とすことが増え、徐々に歩きにくくなってきた。2ヶ⽉前から両⾜裏の感覚障害が進⾏し、1ヶ⽉前から急速に歩⾏障害が進⾏した。精査にて頸椎症を指摘され⼿術となる。⾜底感覚障害があり伝い歩きがやっと。箸はかろうじて使⽤できるがボタン留められず。頚椎脊柱管狭窄症があり、後⽅から除圧し独歩⾃宅退院した。
左上下肢痺れ、脱⼒の進⾏で受診。精査で頸椎後縦靭帯⾻化症を認め⼿術。術後症状の進⾏⽌まり、独歩退院となる。
慢性腰痛があり近医整形外科を受診。腰椎ヘルニアの診断でブロック注射3回、内服治療し少し改善したが、再度増悪あり。右腰疼痛、右下腿外側に痺れ、右背屈障害があり。腰椎4/5椎間板ヘルニアが神経に接しており、完全内視鏡下ヘルニア除去術を施⾏。その後、症候は全て消失し術後3⽇⽬に独歩退院。
10年来の右顔⾯から⼝周囲に耐え難い疼痛があり、カルバマゼピン、プレガバリンなど使⽤し効果があったりかなったり。完治を⽬指して、⼿術を希望された。 ⼿術にて三叉神経を減圧し症状は完全に消失した。
2年の経過で左顔⾯痙攣があり。他院では明らかな異常なしと⾔われていた。当院を受診し画像上左の顔⾯神経へ椎⾻動脈が接することによる半側顔⾯痙攣と診断した。投薬、ボトックスなどで対応も効果が乏しく⼿術を希望された。仰臥位による⼩開頭で、脳べらを使⽤せず、内視鏡⽀持下に微⼩⾎管減圧術を施⾏し減圧を達成した。発作は消失し、独歩退院。
※本来なら側臥位で⾏う⼿術を、外視鏡+内視鏡を駆使することで、仰臥位で頚部を捻る対応で⾏い、より低侵襲化を⽬指しております。
⼊浴時転倒し、左前頭部を打ち脳外科を受診した。CTで正常圧⽔頭症を指摘された。タップテスト(髄液排除試験)で、認知機能の向上と歩⾏状態の改善があり⼿術へ。
急性期くも膜下出⾎でコイル塞栓術を施⾏。その後、経時的な脳室拡⼤があり。脳室からのシャント術を施⾏しようとしたが、右上肢が屈曲拘縮あり。左胃瘻増設予定があり。腰椎は側弯があり。脳室⼼房シャント術(VAS)を選択。
※上記のように当院では患者状態の合わせ臨機応変に術式を選択しています。
※極⼒抗⽣剤⼊りのデバイスを使⽤し、感染症の低下に努めています。
過去重症頭部外傷で、⾼次医療機関で集中治療した。頭蓋内⾎腫除去術、外減圧後に髄膜炎を合併し⻑期抗⽣剤加療した。全介助状態であるが意思疎通はある程度できる状態でリハビリ病院へ転院した。その後、徐々に脳室拡⼤が進⾏し、⽔頭症状態となった。腰椎腹腔シャント術、⾻形成術を施⾏。