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診療のご案内

手術症例

脳神経外科

CASE 1

トラックの運転席で意識がないのを通⾏⼈が発⾒し救急要請。MRIで左半球に超急性期脳梗塞が疑われMRAで左中⼤脳動脈閉塞とASLにて左⼤脳の⾎流低下を指摘。

脳神経外科 手術症例
  1. 初診時CTでは明らかな脳梗塞(⿊⾊変化)は認められず
  2. その後、撮像したMRでは左側頭葉に脳虚⾎変化(⽩⾊変化)を認める。
  3. ASL(MRIによる灌流画像)では左半球の広範な⾎流低下(⻘⾊部分)がみられた
  4. MRAにて左中⼤脳動脈⽔平部近位(⽮印部)に途絶像が⾒られた
    ⾎栓塞栓により、左中⼤脳動脈閉塞(4 ⽮印)により、脳虚⾎が認められる領域(2 ⽩⾊部分)より、⾎流低下部分(3⻘⾊部分)が⾒られ、機械的⾎栓回収術の適応と考えられた
  5. 超緊急⼿術にて、閉塞部分でステントを展開(5⽮印)し、⾎栓を回収した(下図)。
  6. 術後MRA では左中⼤脳動脈の描出改善が⾒られた
  7. ASLは改善した
  8. MRIにての虚⾎部分は消失した
脳神経外科 手術症例

CASE 2

⾎圧上昇、ふらつきで発症。脳梗塞はなかったが、MRAで⾎管信号の左右差を発⾒(1)。頚部のMRA で内頸動脈の⾼度狭窄を⾒つけ(2)、精査(エコー、⾼精細脳⾎管撮影など)で全周性⽯灰化91%狭窄と判明(4)。頸動脈内膜剥離術を施⾏。

脳神経外科 手術症例
  1. 初診時MRAで⾎管信号の左右差(左描出の減弱)を確認。
  2. 頚部のMRAで内頸動脈の⾼度狭窄(⻩⾊⽮印)を確認。
  3. 灌流画像ではMTT延⻑(左⻩緑部分)、DLY延⻑(薄い⻘)部分を認めた。
  4. ⾼精細⾎管撮影にて全周性⽯灰化91%狭窄を確認(⻩⾊⽮印)。頸動脈内膜剥離術
  5. 総頸動脈(CC)から内頸動脈(IC)ヘバイバルーンシャントを挿⼊し、⾎流を保ちながら⾎管前壁を切開しプラーク(pl)を確認。
  6. プラークをCC側から切離し、外頸動脈(EC)、IC⽅向へ剥離していく。
  7. プラーク摘出後、きれいになった⾎管内腔が確認される
  8. 術後⾼精細⾎管撮影にて狭窄改善を確認。
脳神経外科 手術症例

上図:摘出標本
左:インクでマークしているのがCC側 外周から⾒た図、⽯灰化部分(⻘⽮頭)あり。
右:正中で切開して開いた図 粥状のプラーク(⻘⽮頭)が確認される。

CASE 3

運転中意識消失で追突事故を起こした。ハザードを点灯させようと左⼿を伸ばしたが、動かず救急要請。MRIにて右中⼤脳動脈、前⼤脳動脈領域の⾎流低下と、右内頸動脈、前⼤脳動脈の描出不良あり。

脳神経外科 手術症例
  1. 来院時MRIで⽮印のごとく、点状の多発脳梗塞(⽩い点)を認めた
  2. CTAにて、右中⼤脳動脈(MCA)の⾼度狭窄(⻩⾊⽮印)と前⼤脳動脈(⻘⽮印)の描出不良を認めた
  3. 脳灌流画像(DLY)にて右脳の⾎流低下を認めた(⻩緑-⾚着⾊部分)症候性アテローム⾎栓性脳梗塞と考えられ、急性期⾎⾏再建として開頭によるdoublebypass術(4-5)を⾏った。
  4. 術中画像で浅側頭動脈(STA1と2)をMCA末梢へ吻合した(吻合部(an1とan2)⻩⾊三⾓)
  5. 術中にICG(光造影剤)にて、吻合⾎管の開存を確認した。
  6. 術後、⾎管撮影にて吻合部分を確認(STA1、2をMCA末梢に吻合an1、an2(⻩⾊三⾓))
  7. 術後脳灌流画像(7DLY)にて着⾊部の改善を認めた。

CASE 4

⾷事摂取不良、肺炎で⼊院した。⼊院当⽇から意識障害があり。精密検査で左後頭葉の脳梗塞と左総頸動脈⾼度狭窄、左脳⾎流⾼度低下があり。頸動脈を⻑距離に渡りステントを繋いで⾎⾏再建。

脳神経外科 手術症例
  1. MRIにて左後頭葉に脳梗塞を認めた(⽩⾊部分、⻩⾊⽮印)。
  2. CTAにて左内頸動脈(IC)の⾼度狭窄を確認(2:⻩⾊⽮頭)。
  3. CT灌流画像にてはMTT(造影剤到達時間)の左脳への遅延を認めた(⾚から⻩部)。
  4. 脳⾎管撮影側⾯像にてはICの⾼度狭窄を確認(⻩⾊⽮印から⽮頭)。これらの病変改善のため頸動脈狭窄部分へカテーテル治療にて、ステントを継ぎ合わせて、⻑距離の頸動脈⾎⾏再建を⾏った。
  5. CTA側⾯像にてステントの⻑距離留置が確認される(⻘⽮印、⻘⽮頭)。
  6. ⾼精細回転⾎管撮影にては同様に狭窄部へのステント⻑距離留置が確認される(⻘⽮印、⻘⽮頭)。
  7. 脳⾎管撮影側⾯像にてはICへの⻑距離ステント留置にて⾎⾏再建が確認される。
  8. CT灌流画像にてはMTTの改善が確認される。

CASE 5

15時まで普通に過ごしていたが、17時⾃宅で倒れているところを家族が発⾒し救急要請した。CTにて⼩脳出⾎が認められた。挿管、⾎圧コントロールしつつ、超緊急で内視鏡下に⾎腫除去を⾏った。

脳神経外科 手術症例
  1. CTにて左⼩脳に⼤きな出⾎を認める。脳室⽅向に⾎腫が穿破し脳幹が著明に圧排。
  2. 左後頭下に⼩開頭(⻩⾊⽮頭)と、脳室ドレーン⽤の穿頭(⻘⽮頭)部を設定。
  3. 術中写真:開頭部分(⻩⾊⽮頭)へネラトンチューブ留置。脳室ドレーン(⻘⾊⽮印)が左後頭穿頭部(⻘⾊⽮頭)より挿⼊(創部はホッチキスで閉鎖)。
  4. 術後CTでは⼩開頭部(⻩⾊⽮頭)と穿頭部(⻘⾊⽮頭)が確認される。
  5. 術後CTにて⾎腫の有効な除去と脳幹部の除圧、脳室内⾎腫の除去も確認される(⻩⾊⽮印)。

CASE 6

前⽇夜、最後に本⼈と会話した妻が、翌朝起床したら夫の姿が⾒えなかった。家を探索すると他の部屋で倒れているところを発⾒し救急要請した。精密検査にて、脳出⾎があり、造影CTにて脳動脈瘤が原因と考えられ緊急⼿術となる。来院時、右半⾝⿇痺、失語症が⾒られた。

脳神経外科 手術症例
  1. 術前造影CT:左中⼤脳動脈瘤(⻩⾊⽮印)、左前頭側頭葉にわたる⾎腫(⻩⾊⽮頭)が⾒られる。
  2. 術前3DCTA:造影剤にて脳動脈瘤を⽴体描出すると、 動脈瘤の形状、 向きなどがより明瞭化されます(⻩⾊⽮印)。
  3. ⼿術計画画像(VINCENT):左からの⼿術進⼊をイメージした画像を作成。 脳動脈瘤(⻩⾊⽮印)、⾎腫(⻩⾊⽮頭)の位置関係から、適切な開頭範囲を設定できる。
  4. 術後3DCT:開頭部分をチタンプレートで形成しました(⻘⽮頭)。
  5. 術後造影CT:クリップによる脳動脈瘤の消失(⻩⾊⽮印)、⾎腫の良好な除去が確認される。術中写真は以下。
脳神経外科 手術症例
  1. 脳動脈瘤(An)に⾎餅(⾚⾊⽮印)付着。
  2. clipを頸部へ(⻩⾊⽮印)。
  3. clip後。

CASE 7

1週間の経過で⾷欲低下、全⾝倦怠感あり。体動困難で内科⼊院。脱⽔の診断で加療されたが、翌⽇から意識障害あり。精査で多発性脳梗塞、脳動脈瘤を認めた。破裂瘤からのくも膜下出⾎後、脳⾎管攣縮期と考えられたが、再破裂の可能性がありコイル塞栓術を施⾏した。これで再破裂なく経過し、その後の治療が遂⾏できた。

脳神経外科 手術症例
  1. MRI:左図から順に左⼩脳、左橋、左前頭葉内側、右被殻(⽩⾊部分)に多発性脳梗塞を認める。
  2. ⾼精細脳⾎管撮影:左図:⽴体的な描出で⼤きな内頸動脈流を認める(⻘⾊⽮印)。右図:⾎管内腔透視像にても瘤(⻘⾊⽮印)を確認。
  3. ステント⽀持下(⻘⾊⽮頭)、コイル塞栓術(⻘⾊⽮印)を施⾏。

※ステントとは(左動画)⾦属で編まれた管で、脳⾎管内治療で使⽤するものはこのように柔らかく、⼀定の変形能⼒がある。
正しく留置できれば、⼀定の内腔保持が可能。また、周囲から出てくるcoilなどを⾎管に⽀持する⼒がある。

CASE 8

頭部外傷にて当院へ救急搬送された。頭蓋内に明かな外傷はなかったが、偶然、右中⼤脳動脈瘤(MCAn)が指摘された。加療を希望して来院。開頭クリッピング術を施⾏。術後、独歩退院。

脳神経外科 手術症例
  1. 術前MRA(左)、CTA(中)、⾼精細脳⾎管撮影(右)にて脳動脈瘤(⻩⾊⽮印)を確認。
  2. 開頭し瘤を確認(⻩⾊⽮印)。
  3. 周囲のすべての⾎管を開存させ、瘤への⾎流を完全に遮断するため複数のclip(⻘⾊⽮印)にて⾎管形成的にclippingを⾏なった。
  4. ICG(光造影剤)にて正常⾎管の開存を確認し、瘤の消失(⻩⾊⽮印)とclipの影(⻘⾊⽮印)を確認できた。
  5. ⾼精細⾎管撮影にて完全に瘤がclipされ消失していることが確認される(⻩⾊⽮印)。

CASE 9

前交通脳動脈瘤破裂をくり返し、コイル塞栓術をくり返した。前頭葉のコイル塊と⾎栓化にて前頭葉の圧迫症状を⽣じ、開頭にて摘出。

脳神経外科 手術症例
脳神経外科 手術症例
  1. 左MRA元画像、中:FLAIR画像で⾎栓化瘤の外縁が確認。右ではcoil塊が⽩く光っているように描出されている。
  2. ⾼精細⾎管撮影ではcoil塊が⽔⾊に描出(⻘⾊⽮印)。
  3. ⼿術想定画像(VINCENT)では⾎栓化瘤(⻩⾊⽮印)とcoil塊(⻘⾊⽮印)の⽴体関係が描出。
  4. 前頭開頭にて⾎栓化瘤(An)を確認。⾎栓(⻩⾊⽮印)、coil塊(⻘⾊⽮印)。
  5. ⾎流遮断後、瘤に切り⼊り超⾳波破砕器(CUSA)にてcoil塊(⻘⾊⽮印)を減量。
  6. 残りの瘤壁を合わせて頸部をlong clipで閉鎖(⾚⾊⽮印)。
  7. 術後 MRI:⾎栓(⻩⾊⽮印)、coil量(⻘⾊⽮印)が減量。
  8. 術後 CT:同左。
脳神経外科 手術症例

左図は摘出coilと⾎栓。

CASE 10

眼圧⾼値で眼科を受診。両⿐側尾側1/4盲があり。視神経乳頭陥没もあり頭蓋内精査を⾏なった。直静脈洞周囲の天幕に硬膜動静脈瘻(dAVF)を認め、TVE(経静脈的塞栓)術で塞栓した。

脳神経外科 手術症例
  1. 術前MRA:直静脈洞周囲に拡張した異常静脈(⻩⽮印)を認める。
  2. 術前⾼精細⾎管撮影:異常静脈(緑⾊:⻩⽮印)部の背側天幕部に内頸、外頸動脈からのシャントポイント(橙⽮頭)を多数認める。
  3. 術前MRI軸位:異常拡張⾎管(⻩⽮印)が確認される。
  4. TVEにてコイル塞栓(⻘⽮印)を⾏い、異常拡張⾎管(⻩⽮印)へのシャント流を消失させている。
  5. 術後MRA:術前に⾒られた、異常静脈が消失している。

CASE 11

眼路上で動けなくなっているところを通⾏⼈に発⾒され救急要請。意識障害、左前頭葉、側頭葉に脳挫傷、後頭⾻⾻折あり。内視鏡⽀持下に⾎腫除去。深部を除いて摘出。

脳神経外科 手術症例
  1. 来院時CT:左前頭葉に⼤きな⾎腫(⻩⽮印)を認める。
  2. 術前想定画像(VINCENT):⾎腫部(⽮印)、開頭予定部(作図あり)が⽰される。
  3. 術後3DCT:⼩開頭部(⻘⽮印)が、チタンプレートで固定されている。
  4. ⼿術室写真:内視鏡を⽀えるロボットアーム(⾚⽮印)。
  5. 術中画像1:⼩開頭部(⻘⽮印)。
  6. 術中画像2:内視鏡にて観察しつつ吸引管(緑⽮印)で⾎腫を吸引している。挫傷脳も⾒られる(⻩⽮印)。
  7. 術中画像3:⼤部分⾎腫は除去されている。挫傷脳も⾒られる(⻩⽮印)。
  8. 術後CT:最深部の⾎腫(⻩⽮印)は触らず。良好な減圧が得られている。

CASE 12

買い物中、腹痛で排便後、歩⾏していたら意識消失した。その際、後頭部を打ったため救急要請。来院時意識清明であったが、硬膜外⾎腫を認め経過観察⼊院。 ⼊院後、4時間で右⿇痺、失語症が出現。急性硬膜外⾎腫の進⾏性拡⼤を認め内視鏡下に⾎腫除去。

脳神経外科 手術症例
  1. 来院時CT:左頭頂部に急性硬膜外⾎腫を認める(⻩⾊⽮印)。
  2. ⼊院後4時間CT:進⾏性の拡⼤(⻩⾊⽮印)を認めた。⿇痺、失語症が出現。
  3. 3DCT:開頭範囲(⻘⾊⽮印)。
  4. ⼩開頭(⻘⾊⽮印)を施⾏。
  5. 硬膜外に⾎腫(⻩⾊⽮印)が充満している。吸引管(緑⾊⽮印にて⾎腫除去。(内視鏡画像)
  6. ⾎腫除去途中。⾎腫(⻩⾊⽮印)容量が減少。(内視鏡画像)
  7. ⾎腫除去最終段階。⾎腫(⻩⾊⽮印)はほぼ除去。(内視鏡画像)
  8. 術後CT:⾎腫除去されている。

CASE 13

家⼈が帰宅すると、意識障害があり救急搬送。CTにて右後⽅硬膜下に急性硬膜下⾎腫を認めた。超緊急で内視鏡下に⾎腫除去術を施⾏。

脳神経外科 手術症例
  1. 来院時造影CT:右後頭テント上に厚い硬膜下⾎腫(⻩⾊⽮印)が形成され脳が圧排。
  2. ⼿術想定画像(VINCENT):⾎腫の後端に開頭野を設定(⻘⾊⽮印)。
  3. 予定通り開頭(⻘⾊⽮印)を施⾏した。
  4. 後頭葉表⾯の硬膜下腔にゼリー状の⾎腫が充満(⻩⾊⽮印)している。(内視鏡画像)
  5. 太い吸引管(緑⽮印)で⾎腫除去後。硬膜下⾎腫に隠れていた脳表(⻩⾊⽮印)が確認される。(内視鏡画像)
  6. 術後CT:概ね除去されて減圧が得られている。

CASE 14

転倒を繰り返し、頭部外傷で救急搬送歴あり。2ヶ⽉後、1週間の経過で、歩⾏障害の増悪があり受診された。右慢性硬膜下⾎腫の診断で1度穿頭術を施⾏。軽快退院したが、1ヶ⽉後、歩⾏困難再発した。CTにて右慢性硬膜下⾎腫再発があり。再度穿頭術を施⾏。1週間で退院。半年後、再発なし。

脳神経外科 手術症例
  1. 再発時CT:右に⽔成分(グレー部)と⾎腫性分(⽩⾊部)が⽔平⾯を形成しつつ⾎腫腔(⻩⾊⽮印)に貯留し、脳を著明に圧排している。
  2. 当院では穿頭ドレナージ術を⾏っている。穿頭とは、頭蓋に孔を設けて頭蓋⾻内の構造物へ操作する術式である。⾻キリや穿頭ドリルなどで孔(⻘⾊⽮印)を設ける。今回はドレナージ(排液)が⽬的なので、ドレナージチューブ(緑⾊⽮印)を硬膜下に留置する。
  3. 硬膜下⾎腫は暗⾚⾊で、流動性に富む液体であった。
  4. 術後CT:⾎腫が除去されている(⻩⾊⽮印)。硬膜下にドレナージチューブ先端(緑⾊⽮印)が確認される。脳の圧排は改善傾向である。
  5. 術後半年後CT:ほぼ治癒しているが、わずかな硬膜下⾎腫残存はある。

※慢性硬膜下⾎腫への⼿術はどれほど丁寧に⼿順を踏んでも、10%程度には再発がある。また、稀ですが、2回、3回と⼿術が必要になることもある。
当院では、難治性の場合、内視鏡下の⾎腫除去術や、カテーテルによる硬膜⾎管塞栓術も⾏っている。

CASE 15

⾃転⾞⾛⾏中、側溝にはまり転倒。20分程度⾃分で⾝動きが取れず。救急要請。四肢痺れがあり。握⼒右2kg、左0kg。両下肢屈曲可だが、⼗分でなく歩⾏困難。精査で脊髄損傷と診断し、C5椎⼸切除+C6椎⼸形成術を施⾏した。術後1ヶ⽉でリハビリ病院へ転院したが、転院時は握⼒右10kg、左4kgへ改善。歩⾏はピックアップ歩⾏可となった。

脳神経外科 手術症例
  1. 術前CT⽮状断:C4、5に明らかな⾻傷なし。
  2. 術前MRIT2⽮状断:C4、5の後⽅(⻩⾊靭帯)の肥厚(⻩⾊⽮印)とC5/6のヘルニアあり。
  3. 術前MRI:C5のT2⽔平断:脊髄が全周性の圧迫で三⾓に変形している。
  4. 3DCT
  5. C4で椎⼸切除、C5で椎⼸形成が⾏われている。(術中顕微鏡写真)
  6. C5にチタンスペーサー(Basket:緑⾊⽮印)を挿⼊留置固定している。(術中顕微鏡写真)
  7. 術後3DCT:緑⾊⽮印部にスペーサーが確認される。
  8. 術後MRI:C5の⽔平断:脊髄が除圧され円形になっている。スペーサー部は緑⾊⽮印。
  9. 術後MRIT2 ⽮状断:C4、5後⽅の除圧が達成されている。スペーサー部は緑⾊⽮印。
  10. 術後CT ⽮状断:C5にスペーサー確認される。

CASE 16

就寝前に臥床していたら、5分間の全⾝強直性間代性痙攣を認めた。横で寝ていた家⼈が救急要請。左下肢を無視する傾向あり。左下肢に痺れ、感覚障害、運動低下あり。精査にて腫瘍が⾒つかり内視鏡⽀持下に摘出。

脳神経外科 手術症例
  1. 造影MRI軸位:右前頭頭頂葉に接して、右⼤脳鎌に造影される(⽩く染まる)腫瘍病変あり。
  2. 造影CT冠状断(左)、⽮状断(右):⻩⾊⽮印部分。
  3. 術前想定画像(VINCENT):腫瘍部(⻩⾊⽮印:緑⾊部)。表層に静脈が横切る。
  4. 術中内視鏡:超⾳波破砕器(緑⾊⽮印:CUSA)、腫瘍部分(⻩⾊⽮印)。⼤脳鎌左側からの画像。腫瘍が右に貫通する部分を摘出中。上部に上⽮状静脈洞あり。
  5. 術中外視鏡画像:右から腫瘍(⻩⾊⽮印)部をCUSA(緑⽮印)で摘出中。
  6. 術中外視鏡画像:全摘後。摘出後腔(⻩⾊⽮印)。脳がへこんでいる。
  7. 術後造影MRI軸位(左)、冠状断(中央)、⽮状断(右)。腫瘍部(⻩⾊⽮印)は全摘されている。

CASE 17

左⽿鳴が⻑期あり。めまいが出てきたためMRI精査したところ、左⼩脳脳幹部に腫瘍が⾒つかった。KoosⅣで径6cmの腫瘍。開頭腫瘍摘出術にて治療。

脳神経外科 手術症例
  1. 術前造影MRI軸位:左⼩脳橋⾓部に腫瘍病変あり。脳幹、⼩脳を圧排している(⻩⾊⽮印)。
  2. 造影CT冠状断(左)、⽮状断(右):⻩⾊⽮印部分。
  3. 術前T2MRI軸位:嚢胞成分が多い(⻩⾊⽮印)。
  4. ⼿術想定画像(VINCENT)緑⾊腫瘍(⻩⾊⽮印)が左後頭下部にあり。周囲は静脈洞あり。
  5. 術中顕微鏡画像:⼩脳左側に腫瘍(⻩⾊⽮印)あり。右上にナビゲーション情報をスーパーインポーズしている(緑⾊⽮印)。
  6. 術中顕微鏡画像:腫瘍摘出後。摘出後腔(⻩⾊⽮印)。圧排された⼩脳は徐々に復古あり。
  7. 術後T2MRI軸位:摘出後腔(⻩⾊⽮印)は⽔で置き換わっている。
  8. 術前造影MRI軸位:摘出後腔(⻩⾊⽮印)に造影される腫瘍は認められない。

CASE 18

転倒時の精査で偶然、下錐体腫瘍が⾒つかった。視神経圧排で両⽿側半盲があり摘出。ラトケ嚢胞が疑われていたが病理にて下錐体腺腫と確定。

脳神経外科 手術症例
  1. 術前MRI⽮状断:下錐体腫瘍を認める(⻩⾊⽮印)。正常下錐体は後⽅に圧排。
  2. 術前MRI⽮状断:下錐体腫瘍を認める(⻩⾊⽮印)。正常下錐体は後⽅に圧排。
  3. 術中画像:腫瘍(⻩⾊⽮印)が視神経の間に⾒られる。
  4. 術中画像:腫瘍(⻩⾊⽮印)摘出中。ピンセットで⼩⽚に分けて摘出。
  5. 術中画像:腫瘍摘出後腔(⻩⾊⽮印)。正常下錐体が⾒られる。
  6. 術後MRI:腫瘍摘出後(⻩⾊⽮印)、腫瘍が消失し視神経の圧排は解除されている。

CASE 19

1⽇の経過で気分不良、頭痛があり。制吐剤、鎮痛薬の効果乏しく、精査にて松果体部に造影効果の乏しい腫瘍と急性閉塞性⽔頭症を認めた。緊急で、第三脳室底開窓術と、内視鏡下に腫瘍もほぼ全摘した。病理は松果体細胞腫であった。

脳神経外科 手術症例
  1. 術前MRI軸位:側脳室拡⼤あり(緑⾊⽮印)。
  2. 術前造影軸位MRI:松果体部に腫瘍(⻩⾊⽮印)、第三脳室拡⼤(*)あり。
  3. 術前造影⽮状断MRI:松果体部に腫瘍(⻩⾊⽮印)、第三脳室(*)拡⼤あり。
  4. 術中画像:松果体部に腫瘍(⻩⾊⽮印)を認める。第三脳室後半部(*)、視床間橋(**)。
  5. 術中画像:松果体部に腫瘍(⻩⾊⽮印)を鉗⼦(緑⾊⽮印)で摘出中。中脳⽔道(⻘⾊⽮印)が⾒られる。
  6. 術中画像:松果腫瘍摘出後腔(⻩⾊⽮印)と開放された中脳⽔道(⻘⾊⽮印)。
  7. 術中画像:第三脳室底(*)をバルーン(緑⾊⽮印)で開窓中。脳幹前構造が透⾒される。
  8. 術後造影⽮状断MRI:松果体部腫瘍摘出後部分(⻩⾊⽮印)と第三脳室(*)縮⼩あり。
  9. 術後造影軸位MRI:松果体部腫瘍摘出後部分(⻩⾊⽮印)と第三脳室(*)縮⼩あり。
  10. 術後MRI軸位:側脳室(緑⾊⽮印)は正常サイズとなった。

CASE 20

1ヶ⽉の経過で、⾔葉が出てきにくくなり、徐々に読めるが意味がわからなくなった。やかんをレンジにかけたり、湯沸かし器の使い⽅がわからなくなり受診。精査にて左側頭葉に造影される腫瘍を認めた。内視鏡⽀持下に亜全摘術を施⾏。術後放射線治療とテモゾロマイドによる標準治療を施⾏。完全寛解に⾄った。

脳神経外科 手術症例
  1. 術前造影MRI(⽮状断):左側頭葉に不整に造影される腫瘍(⻩⾊⽮印)を認めた。
  2. 術前造影MRI(軸位):左側頭葉に不整に造影される腫瘍(⻩⾊⽮印)を認めた。
  3. 術前想定画像(VINCENT)腫瘍(⻩⾊部)と開頭想定部(⻘⾊⽮印)を⽰す。
  4. 術中開頭後写真:硬膜切開前にフェンスポスト(*)をナビゲーション下に穿刺。
  5. フェンスポスト(*)を指標に、内視鏡(緑⾊⽮印)を挿⼊し、超⾳波破砕器(**)で腫瘍を摘出。
  6. 右図:5ALAの蛍光下にピンセット(緑⾊⽮印)と、超⾳波破砕器(**)を駆使して⾚く光る腫瘍(⻩⾊⽮印)を摘出。
    左図:シリンダー(*)を挿⼊し、更に深部の摘出も5ALA蛍光ガイド下に、超⾳波破砕器(**)を⽤いて摘出。
  7. 術中写真:摘出後最終段階。フェンスポスト(*)周囲の腫瘍摘出後腔(⻩⾊⽮印)。ロボット鉗⼦(緑⾊⽮印)を曲げて腫瘍摘出後腔端まで⽌⾎剤(**)を留置。
  8. 術後3DCT:チタンプレート(**)で頭蓋形成(⻘⾊⽮印)後。⽪膚は医療⽤ホッチキス(*)で閉鎖。
  9. 寛解時造影MRI(軸位):左側頭葉の腫瘍(⻩⾊⽮印)はほぼ消失している。
  10. 寛解後造影MRI(⽮状断):左側頭葉の腫瘍(⻩⾊⽮印)はほぼ消失している。

CASE 21

2ヶ⽉の経過で、下肢脱⼒が進⾏し、1ヶ⽉の経過で腰痛、歩⾏障害が進⾏した。鍼灸治療を受けても軽快せず、受診。精査にて多発脳腫瘍が⾒つかり、全⾝精査で肺癌が⾒つかった。右前頭の腫瘍を全摘し、早期に全脳照射を施⾏。その間に組織診断で、EGFR遺伝⼦異常ありと診断。チロシンキナーゼ阻害薬を使⽤し、完全寛解に近い部分寛解へ。

脳神経外科 手術症例
  1. 術前MRI軸位左:右前頭葉に2cm程度の腫瘍(⻩⾊⽮印)があり周囲の浮腫を認める。中、右図では(*)のごとく造影される多発転移を認める。⾮常に⼩さな多発腫瘍あり。
  2. ⼿術想定画像(VINCENT):右前頭に⼩開頭部位を設定(⻘⽮印部)。
  3. 術中写真:開頭設定(⻘⽮印部)の硬膜切開前にエコー(緑⾊⽮印)で腫瘍の存在範囲を確認。
  4. 術中写真:脳表から腫瘍(⻩⾊⽮印)を確認し摘出。
  5. 術中写真:腫瘍ピンセット(緑⾊⽮印)で腫瘍の主な塊(⻩⾊⽮印)を摘出。
  6. 術中写真:腫瘍摘出後腔(⻩⾊⽮印)。
  7. 術後3DCT:頭蓋⾻形成部(⻘⽮印部)。⾻弁をチタンプレート(**)で固定。
  8. 部分寛解時造影MRI:多くの細かい腫瘍(*)が消失または縮⼩している。腫瘍摘出後部分は再発なし。

CASE 22

2週間の経過で、認知症状が進⾏し受診。精査で脳腫瘍があり。開頭⽣検術を施⾏。びまん性⼤B細胞性リンパ腫と診断。ステロイドパルス療法後、R-MPV療法を5クール施⾏。1クール終了後、部分反応となり、2クール終了後は完全寛解となった。地固め的に放射線治療も施⾏し完全寛解維持し⻑期⽣存している。

脳神経外科 手術症例
  1. 初診時造影MRI:脳室内に造影される腫瘍(*)が充満している。
  2. 造影CT:同上。
  3. ⼿術想定画像(VINCENT):両側脳室前⾓へアプローチするため両側前頭に開頭野(⻘⾊⽮印)を設定した。⽪膚、⾻、脳の透明度をあげて、脳室内腫瘍位置(緑⾊)をイメージする。
  4. 術中内視鏡写真:内視鏡を右前⾓より脳室内へ挿⼊している。脳室壁(⻩⾊⽮印)、脈絡叢(**)、腫瘍(*)が確認される。
  5. 術中外視鏡写真(右図):右前⾓より透明なシリンダー(緑⾊⽮印)を挿⼊している。側脳室(⻩⾊⽮印)が透⾒される。中央部分に腫瘍(*)が確認される。5ALAの⾚⾊光にても腫瘍は光らない(左図)。
  6. 術中外視鏡写真(右図):左前⾓より透明なシリンダー(緑⾊⽮印)を挿⼊している。同様に側脳室(⻩⾊⽮印)が透⾒される。中央部分に腫瘍(*)と脈絡叢(**)が確認される。5ALAの⾚⾊光にても腫瘍は光らない(左図)。
  7. 術後化学療法2クール後造影MRI:完全寛解となった。

CASE 23

婦⼈科にて偶然、⾻盤内腫瘍を指摘。徐々に腫瘍増⼤があり。異常感覚の進⾏もあり仙髄腫瘍として摘出。神経鞘腫として確定。

脳神経外科 手術症例
  1. 術直前MRI⽮状断:尾⾻(**)深部に腫瘍(*)あり。本来直腸がある腔を占拠している。
  2. 術直前CT⽮状断:同上。⽯灰化や異常⾎管はなし。
  3. ⼿術想定画像(VINCENT):尾⾻(**)深部に腫瘍(緑⾊*)あり。重要⾎管は巻き込んでいない。
  4. 術中外視鏡写真:尾⾻(**)先端削除後。深部に腫瘍(*)あり。
  5. 術中外視鏡写真:腫瘍(*)を塊に分断して摘出。重要神経を含まないかNIM response(神経刺激電極)を確認しつつ切除。
  6. 術中外視鏡写真:腫瘍摘出で、尾⾻(**)尾側の本来の腔に直腸が移動している(緑⾊⽮印)。
  7. 術後MRI⽮状断:尾⾻(**)深部の腫瘍が消失し本来の腔に直腸が移動している(緑⾊⽮印)。

※右図:摘出標本:病理検査で神経鞘腫と確認。

脳神経外科 手術症例

CASE 24

10年来の右上肢肩こり、痺れ疼痛あり。経時的に画像撮像して経過観察されてきた。右C5/6の進⾏があり、前⽅除圧固定術を施⾏。術後症状は消失し握⼒向上を認めた。

脳神経外科 手術症例
  1. 術前MRI⽮状断:C5/6に頸椎配列異常があり脊柱管狭窄症がある。
  2. 当院での前⽅除圧固定術はDivergenceTM(Medtronic)という椎体間スペーサー(**)をビス(*)で上下に固定するシステムを使⽤している。
  3. 術中写真:左図:C5、C6椎体へピン(⻘⽮印)を刺⼊し、椎間を拡張しつつ椎間板を削除していく。中図:ピンの間を少しずつ拡⼤していき、椎間スペースを広げていく。右図:スペーサー(**)を挿⼊し、固定した後。上のイラストのイメージでスペーサー(**)、ビス(*)が⼊っている。
  4. 術後MRIにてはスペーサー(**)により頸椎配列異常が補正されている。
  5. 術後1年後X線⾯。
  6. 正⾯像、スペーサー(**)とビス(*)、⾻化が確認される。
  7. 術後1年後CT⽮状断では⾻化状態と、スペーサー(**)、ビス(*)の関係が更によくわかる。

※当院のこだわり:Stand alone型のスペーサーを使⽤することで椎体前⾯の腔にプレートを⼊れずに、咽頭⾷道違和感を避けつつ強固な初期固定⼒を得ます。それにより、早期に頸椎カラーを外してリハビリが早期に可能です。

CASE 25

10年の経過で、物を落とすことが増え、徐々に歩きにくくなってきた。2ヶ⽉前から両⾜裏の感覚障害が進⾏し、1ヶ⽉前から急速に歩⾏障害が進⾏した。精査にて頸椎症を指摘され⼿術となる。⾜底感覚障害があり伝い歩きがやっと。箸はかろうじて使⽤できるがボタン留められず。頚椎脊柱管狭窄症があり、後⽅から除圧し独歩⾃宅退院した。

脳神経外科 手術症例
  1. MRIT2⽮状断:C3/4/5/6の多椎間にわたる脊柱管狭窄が⾒られる。
  2. MRIT2軸位C4/5で最も強く脊髄の圧排が⾒られる。本来円形に描出される頸髄が三⾓形に変形している(⻘⾊⽮印)。
  3. CT⽮状断にても脊柱管の前後径の縮⼩(⻩⾊両端⽮印)がある。
  4. 術中写真:後⽅正中切開し、開窓器(⻩⾊**)で縦割した後頚筋付着の棘突起を左右に開き、C4-6の残存棘突起(⻘⾊*)を確認する。
  5. 術中写真:椎⼸の両脇に溝を堀り、観⾳開きにして脊柱管を拡⼤する。棘突起は両脇に開いている。突起(⻘⾊*)。正⾍には硬膜管(⻘⾊**)が確認される。
  6. 術中写真:開いた椎⼸間にチタンスペーサー(⻩⾊*)を挿⼊し脊柱管拡⼤を維持する。
  7. 術後CT:3と⽐較し脊柱管の拡⼤(⻩⾊両端⽮印)、チタンスペーサー(⻩⾊*)が確認できる。⽪切(医療⽤ホッチキスで閉創(⻩⾊**))は最低限の⻑さで達成されている。
  8. 術後CT:3と⽐較し脊柱管の拡⼤(⻩⾊両端⽮印)、チタンスペーサー(⻩⾊*)が確認できる。⽪切(医療⽤ホッチキスで閉創(⻩⾊**))は最低限の⻑さで達成されている。
  9. 術後MRIにても脊柱管の拡⼤が確認される。

CASE 26

左上下肢痺れ、脱⼒の進⾏で受診。精査で頸椎後縦靭帯⾻化症を認め⼿術。術後症状の進⾏⽌まり、独歩退院となる。

脳神経外科 手術症例
  1. CT矢状断にてC4,5中心として後縦靭帯骨化(黄色*)を確認。脊柱管狭窄を認めた。
  2. C4/5の水平断で後縦靭帯骨化(黄色*)による脊柱管狭窄を確認。
  3. MRIT2水平断で同様に後縦靭帯骨化(黄色*)による脊髄の圧迫所見を認める。
  4. MRIT2矢状断で後縦靭帯骨化(黄色*)による脊髄の圧排所見を認める。
  5. 術中写真:前方よりアプローチ。椎体左側よりアプローチし、開窓器(青色*)により椎体前を展開し、椎体を削除したところ。後縦靭帯が浮動している。
  6. 術中写真:椎体削除後の空間へシリンダー(青色**)を挿入留置した。
  7. 術中写真:シリンダーの前面へプレート(緑色**)を留置し、ビスで強固に固定している。
  8. 術後MRIT2矢状断:脊髄前にシリンダー(青色**)とプレート(緑色**)が確認される。脊髄は減圧され周囲に脳脊髄液を示す白色信号を確認。
  9. 術後MRIT2水平断:同様に脊髄前は減圧され、減圧スペースにシリンダー(青色**)があり。
  10. 術後X線側面像:椎体とシリンダー(青色**)、プレート(緑色**)の位置関係が確認。
  11. 術後CT矢状断:脊柱管前のシリンダー(青色**)、プレート(緑色**)の位置関係が確認。

CASE 27

慢性腰痛があり近医整形外科を受診。腰椎ヘルニアの診断でブロック注射3回、内服治療し少し改善したが、再度増悪あり。右腰疼痛、右下腿外側に痺れ、右背屈障害があり。腰椎4/5椎間板ヘルニアが神経に接しており、完全内視鏡下ヘルニア除去術を施⾏。その後、症候は全て消失し術後3⽇⽬に独歩退院。

脳神経外科 手術症例
  1. MRIT2⽮状断:右L4/5にヘルニア(⻩*)が神経根を圧迫している。
  2. MRIT2⽔平断:右L4/5にヘルニア(⻩*)により脊柱管も狭窄している。
  3. 術中写真;正中線、L4/5、右椎⼸根を作図。右10cm程度のところに刺⼊点(⻘*)を設定。
  4. 内視鏡を椎間板内へ導⼊後;鏡筒の中で、ヘルニアを鉗⼦で除去。摘出標本(下図:⾊素で⻘染されている)。
  5. 術中内視鏡写真:4の位置より外側の位置で、ヘルニア除去後の椎間板腔(⻘**)、硬膜外脂肪(⻘*)を確認。
  6. 術中内視鏡写真:5の位置よりさらに外側で、鏡筒を回転して神経根(緑**)を確認。
  7. 術後抜鉤後:1cm程度の⽪切(⻘*)が確認される。
  8. MRIT2⽔平断:右L4/5にヘルニア(⻩*)は軽減し、脊柱管も狭窄も改善している。
  9. MRIT2⽮状断:右L4/5ヘルニア(⻩*)の神経根圧迫が解除している。
脳神経外科 手術症例

CASE 28

10年来の右顔⾯から⼝周囲に耐え難い疼痛があり、カルバマゼピン、プレガバリンなど使⽤し効果があったりかなったり。完治を⽬指して、⼿術を希望された。 ⼿術にて三叉神経を減圧し症状は完全に消失した。

脳神経外科 手術症例
  1. MRIT2⽔平断:三叉神経(⻩*)が上⼩脳動脈(SCA)にて圧迫されている(⻩⽮頭)。
  2. 術前シミュレーション:右SCAが三叉神経(⻩*)を圧排されている(⻩⽮頭)。
  3. 術前シミュレーション:開頭(3)と⽪切(4)。静脈洞の内側で⼩開頭(緑*)を設定。
  4. 術前シミュレーション:開頭(3)と⽪切(4)。静脈洞の内側で⼩開頭(緑*)を設定。
  5. 術中顕微鏡写真:⼩脳上⾯(⻩**)を圧排し、三叉神経(⻩*)に右SCA、錐体静脈(PV)を確認。
  6. 術中顕微鏡写真:SCAが三叉神経(⻩*)を圧排している部分(⻩⽮頭)を確認。
  7. 術中顕微鏡写真:SCAを移動させると、三叉神経(⻩*)に圧痕(⻩⽮頭)が確認された。
  8. 術中顕微鏡写真:SCAをテフロン(⻘*)を巻きつけているところ。
  9. 術中顕微鏡写真:SCAがテフロン(⻘*)で固定され、三叉神経(⻩*)の減圧が確認。
  10. 術後3DCT:⼩開頭⾻⽚をチタンプレートで固定して⾻形成を施⾏。
  11. 術後T2MRI⽔平断:三叉神経(⻩*)の減圧を確認。

CASE 29

2年の経過で左顔⾯痙攣があり。他院では明らかな異常なしと⾔われていた。当院を受診し画像上左の顔⾯神経へ椎⾻動脈が接することによる半側顔⾯痙攣と診断した。投薬、ボトックスなどで対応も効果が乏しく⼿術を希望された。仰臥位による⼩開頭で、脳べらを使⽤せず、内視鏡⽀持下に微⼩⾎管減圧術を施⾏し減圧を達成した。発作は消失し、独歩退院。

脳神経外科 手術症例
  1. MRIT2⽔平断:顔⾯神経(Ⅶ:⻩*)が後下⼩脳動脈(PICA)に圧排されている(⻩⽮頭)。
  2. 術前シミュレーション:⽪膚切開(2)、開頭(3緑*)、⾻弁除去後(4):椎⾻動脈(VA)、PICAによる顔⾯神経(⻩*Ⅶ)の圧排部分。
  3. 術前シミュレーション:⽪膚切開(2)、開頭(3緑*)、⾻弁除去後(4):椎⾻動脈(VA)、PICAによる顔⾯神経(⻩*Ⅶ)の圧排部分。
  4. 術前シミュレーション:⽪膚切開(2)、開頭(3緑*)、⾻弁除去後(4):椎⾻動脈(VA)、PICAによる顔⾯神経(⻩*Ⅶ)の圧排部分。
  5. 術中体位:仰臥位にして、右⽅向に頚部を回旋して⾏う。
  6. 術中内視鏡写真(減圧前):PICAがⅦ神経に接触している(⻩⽮頭)。下位脳神経(Ⅸ:⾆咽神経、Ⅹ:迷⾛神経、ⅩI:副神経、ⅩⅡ:⾆下神経も確認される。
  7. 術中内視鏡写真(減圧後):PICAをテフロン(⻘*)で尾側に移動後固定。減圧が確認される。
  8. MRIT2⽔平断:顔⾯神経(Ⅶ:⻩*)が減圧されている。

※本来なら側臥位で⾏う⼿術を、外視鏡+内視鏡を駆使することで、仰臥位で頚部を捻る対応で⾏い、より低侵襲化を⽬指しております。

CASE 30

⼊浴時転倒し、左前頭部を打ち脳外科を受診した。CTで正常圧⽔頭症を指摘された。タップテスト(髄液排除試験)で、認知機能の向上と歩⾏状態の改善があり⼿術へ。

脳神経外科 手術症例
  1. 術前CT軸位:脳室拡⼤(⻩*)があり。
  2. 術前CT冠状断後⽅:脳室拡⼤(⻩*)と脳梁⾓の縮⼩(緑*)を認める。
  3. 術前CT冠状断前⽅:脳室拡⼤(⻘*)とシルビウス裂の拡⼤(⻘**)を認める。
    ※術中は、最も精度が⾼いナビゲーションにて右後⾓穿刺して、安全性を確保した(下動画)。
  4. 術後胸部X線:胸部右⽅向にシャントチューブ(⻩⽮頭)の⾛⾏が確認される。
  5. 術後腹部X線:腹部右⽅向に腹側シャントチューブ(⻩⽮頭)の⾛⾏が確認される。
  6. 右後⾓部に⽪切(ホッチキス部)、シャント流量コントロールデバイス(⻩*)とシャントチューブ(⻩⽮頭)の⾛⾏が確認される。
  7. 術後CT冠状断後⽅:脳室サイズの縮⼩と脳室チューブ(⻩⽮頭)、脳梁⾓(緑*)の拡⼤あり。
  8. 術後CT軸位:脳室サイズの縮⼩と脳室チューブ(⻩⽮頭)、右後頭デバイス(⻩⾊*)あり。

CASE 31

急性期くも膜下出⾎でコイル塞栓術を施⾏。その後、経時的な脳室拡⼤があり。脳室からのシャント術を施⾏しようとしたが、右上肢が屈曲拘縮あり。左胃瘻増設予定があり。腰椎は側弯があり。脳室⼼房シャント術(VAS)を選択。

脳神経外科 手術症例
  1. 術前頭部CT軸位:脳室拡⼤と周囲の低信号域(⻩*)があり。
  2. 単純X線:腰椎側弯(⻩*)と右上肢屈曲拘縮(緑*)を認める。
  3. 術後頭頸部3DCT画像:左後⾓穿刺(navigation下)に施⾏。⽪切は最低限(ホッチキス部)、腹側チューブ(⻩⽮頭)が確認される。
  4. 術後頭頸部3DCT透過画像:脳室チューブ(⻘⽮頭)と腹側チューブ(⻩⽮頭)の関係。
  5. 術後頚胸部3DCT透過画像:腹側チューブ(⻩⽮頭)が左頚部より⼼臓⽅向へと⾛⾏。
  6. 術後胸部CT軸位:上⼤静脈内のチューブ(⻩⽮頭)が確認される。
  7. 術後CT軸位:脳室拡⼤と周囲の低信号域(⻩*)がやや緩和され、脳室チューブ(⻘⽮頭)が確認される。

※上記のように当院では患者状態の合わせ臨機応変に術式を選択しています。
※極⼒抗⽣剤⼊りのデバイスを使⽤し、感染症の低下に努めています。

CASE 32

過去重症頭部外傷で、⾼次医療機関で集中治療した。頭蓋内⾎腫除去術、外減圧後に髄膜炎を合併し⻑期抗⽣剤加療した。全介助状態であるが意思疎通はある程度できる状態でリハビリ病院へ転院した。その後、徐々に脳室拡⼤が進⾏し、⽔頭症状態となった。腰椎腹腔シャント術、⾻形成術を施⾏。

脳神経外科 手術症例
  1. 3DCT透過画像:外減圧術後で右前頭側頭頭頂⾻が外されている(⻩*)。
  2. CT軸位:⾻のない部分(⻩*)、脳室拡⼤(緑*)が⾒られる。脳ダメージ部は⿊く描出。
  3. 腰椎腹腔シャント(LPS)後の3DCT透過画像:脊髄腔内チューブ(⻩⽮頭)、フローコントロールデバイス(⻘*)、側腹チューブ(⾚⽮頭)、腹腔内チューブ(⻘⽮頭)の位置関係が⽰され(動画参照)。切開部分は緑ホッチキスで、腹部、側腹部、背部に⾒られる。これらのシステムで髄腔内の髄液が腹腔内へ排液され⽔頭症がコントロールされる。
  4. 腰椎腹腔シャント(LPS)後の3DCT透過画像:脊髄腔内チューブ(⻩⽮頭)、フローコントロールデバイス(⻘*)、側腹チューブ(⾚⽮頭)、腹腔内チューブ(⻘⽮頭)の位置関係が⽰され(動画参照)。切開部分は緑ホッチキスで、腹部、側腹部、背部に⾒られる。これらのシステムで髄腔内の髄液が腹腔内へ排液され⽔頭症がコントロールされる。
  5. 頭蓋⾻形成術前シミュレーション3DCT画像:⾻⽋損部が⽰される(⻩*)。
  6. 術中画像:⽪膚が前⽅に翻転され、硬膜が⾒られる(⻩*)。
  7. 術中画像:⼈⼯⾻(緑*:超⾼分⼦量ポリエチレン製)が⾻⽋損部に挿⼊固定されている。
  8. 術後CT軸位:脳室サイズは著変ないが、⼈⼯⾻(⻩*)が確認される。
  9. 術後X線:3-4と同様のシステムが確認される。

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