FDG-PET/CT検査

他の検査や画像診断では病期診断や
転移・再発の診断が確定できない場合など
当クリニックのPETによる検査を
ご活用ください。
FDG-PET/CT検査の特徴
他の検査では見つけにくかった
「がん」を発見
FDG-PET/CT検査は、体内に投与されたFDG(フルオロデオキシグルコース)などの検査薬が放出する放射線を検出して画像にする装置を用いる検査です。
がん細胞は、正常細胞よりも多くのブドウ糖を消費すると言われています。ブドウ糖に似た検査薬が体内に投与されると、がん細胞と正常細胞とでは集まりの違いが生じます。その違いを画像にすることにより、体内のがん細胞を見つけることができます。
当クリニックのPET/CT装置は、このFDG-PET/CT検査に、高性能のマルチスライスCT装置を組み合わせることにより、全身のがん形状や位置、性質等を診断することができるシステムです。また、PET/CT装置は、血流や代謝等を測定することもでき、アルツハイマー病の早期発見にも有効です。

検査の安全性について
検査薬(FDG)による被曝線量は約2~3mSVです。
これは自然被曝とほぼ同じ線量であり、胃透視撮影より少ないとされています。
この線量では急性の放射線障害が発生することはありません。
検出感度の良いがん
頭頚部がん、肺がん、乳がん、膵がん、大腸がん、子宮体がん、悪性リンパ腫、悪性黒色腫などが検出されやすいとされています。
ただし肝がん、胃がん、前立腺がん、膀胱がん、尿道がんなどは検出されにくいとされています。
検査の限界について
FDG-PET/CT検査は多くのがんの検出に有効ですが、1cm以下の腫瘍は、PETカメラの性能の限界で検出できない場合があります。
また、薬剤が腎臓から尿として排出されるため、腎臓、尿管、膀胱、前立腺等の病巣の検出は困難とされています。
動画で見るFDG-PET/CT検査のご案内
出典:日本メジフィジックス株式会社 「動画で見るFDG-PET/CT検査のご案内」
URL https://www.nmp.co.jp/public/pet/movie.html
FDG-PET/CT検査の流れ
STEP 1絶食
前日および当日は運動を控え、検査前4時間は食事を取らないでください。但し、糖分を含まない水やお茶などは十分に飲んでおいてください。

STEP 2受付
ご予約時間までに来院いただき、受付をお済ませください。

STEP 3問診
検査に関する説明と問診を行います。
身長・体重・血圧の測定も行います。

STEP 4更衣
検査衣に着替えていただきます。お荷物等は更衣室のロッカーに入れ、施錠しておいてください。お渡しするカバンに入れてお持ちください。
着替えの後は水を飲んでいただきます。

STEP 5投与
検査のための薬剤(放射性医薬品FDG)を静脈注射します。

STEP 6安静
個室もございます。

STEP 7排尿
トイレをお済ませください。これは尿中の薬剤を排出することにより、下腹部画像をより鮮明にするためです。男性の方も着座にて排尿してください。

STEP 8撮像
PET/CT室にて撮像いたします。通常は30分ほどです。
(追加撮影等により1時間から2時間を要する場合もあります。

PET/CTコンソール室

サイクロトロン室

高水準のスペックを誇る画像診断装置
STEP 9休憩
撮影終了後、約30分間ほど回復室にてご休憩していただきます。

診 断
検診の方には、担当医より検査結果をご説明いたします。( 後日 、 要予約)
ご紹介いただいた病院・医院へは、所見(診療情報提供書)および画像データをお渡しいたします。

FDG-PET/CT検査について
よくあるご質問
FDG-PET/CT検査とは?
FDG-PET/CT検査は、体内の糖代謝を見ることにより、癌などの病気を調べる検査です。放射性同位元素(F-18)で標識されたFDGという薬剤を静脈注射した後に検査を行います。
お薬の副作用はありますか?
当クリニックで使用するFDGは、検査当日に、当クリニックのサイクロトロンで製造され、日本核医学会及び日本アイソトープ協会が定めるガイドラインに準拠した品質検査に合格した薬剤です。FDG静注後、まれに気分不快、発熱、血圧低下などが発生する可能性がありますが、重篤な副作用についてはほとんど報告されていません。
放射線の被曝が心配です。
FDGは放射性同位元素(F-18)と標識しますので、ごく微量ですが放射線被曝があります。被曝線量は、1回の検査で約2.2mSVです。これは、日常の生活で1年間に自然界から受ける放射線量とほぼ同等です。この線量で、急性の放射線障害が起きる可能性はありません。
検査に痛みはありますか?
FDG-PET/CT検査はお薬(FDG)を静脈注射します。その際の痛みを除いては、苦痛を伴うことはありません。
検査の注意事項は?
1.前日及び当日に、テニス、ジョギング、水泳などの運動を行なわないでください。
2.検査前4時間は、絶食をお願いします。(水、お茶は可)
3.薬剤投与後12時間程度は、長時間乳幼児を抱いたり、授乳をしたりすることは避けて下さい。
4.検査後は、飲食及び運動の制限はありません。
※血糖値が200mg/dlを超えている場合は、検査を行わない場合があります。
糖尿病の治療を
受けているのですが?
当クリニックでは検査前に血糖値を測り、検査が可能かどうかを医師が判断します。
(高値の場合、検査を受けられない場合があります。)
インスリンを
自己注射しているのですが
かかりつけの先生と御相談の上、ご予約下さい。
どんな癌でも
発見ができるのですか?
FDG-PET/CTは病巣の発見や、良性・悪性の判別に優れた検査ですが、臓器によっては判別が困難な場合があります。また、微細(約5ミリ)な病巣に対しても診断は困難になる場合があります。
検出感度の良い癌(頭頚部がん、肺がん、乳がん、膵がん、大腸がん、子宮体がん、悪性リンパ腫、悪性黒色腫など)が検出されやすいとされています。
ただし肝がん、胃がん、前立腺がん、膀胱がん、尿道がんなどは検出されにくいとされています。
癌が発見された場合は
どうすればよいでしょうか?
万が一癌が発見された場合は、ご希望の専門病院、必要に応じて弘道会関連病院等で、ご紹介致します。万一「がん」が発見された場合もご安心下さい。