患者さんに最適な栄養療法を提供することを目的とし、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などにより構成された医療チームのことです。多職種が、患者さんの栄養状態を把握することで、職種の垣根を越えた知識や技術を提供することができ、最善の栄養管理を目指します。
低栄養状態は、体力・筋力・免疫力などの低下が生じます。それらによる影響から、治療効果が発揮されにくく入院期間の延長や入退院を繰り返すなど多くの不利益が生じることがあります。NSTカンファレンスでは、患者さんごとの体格や病状に合わせた栄養補給(投与量・投与方法)などを主治医に提言し、入院中の栄養障害の発生や状態悪化を見逃さないように努めています。
当院のNSTは、チェアマンである医師、各病棟のリンクナース、所定の研修を修了した薬剤師、NST専従管理栄養士、言語聴覚士で構成されています。また、月に1度は歯科医師も参加し、患者さんが口から食事を摂れるように口腔機能管理を行っており、口から食べるためのサポートに努めております。
毎週木曜日にNSTカンファレンスを行い、対象患者さんの現状の問題点について協議しています。その後、協議した結果を持ってNSTメンバーで病棟回診を行い実際の食事摂取状況や経管栄養投与状況の確認を行うことで主治医への早期報告や早期対応に繋げています。また、月1回NST委員会を行っており、前月のNST介入件数の報告や、日々の栄養管理業務に必要な情報共有、勉強会の通知等を行っています。
栄養スクリーニング(SGA)にて栄養不良と判断された方へ主治医の指示の下に介入を行っています。以下に当てはまる場合は対象者となります。
上記以外でも、介入の必要があると判断した場合は早急にNST介入を行っております。