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診療科・部門

下肢動脈カテーテル治療

“歩けないのは年のせいだと思っていませんか?”

その症状は“下肢閉塞性動脈疾患”が原因かもしれません

足の健康状態セルフチェック

□ 足に痺れや冷たい感がある
□ 夏でも足が冷たい
□ 以前のように長い距離が歩けない
□ 歩くと筋肉が痛くなって立ち止まることが多いが、休むとまた歩けるようになる
□ 旅行などで人の歩くスピートについていけない
□ 足の傷がなかなか治らない

これらの症状があれば下肢閉塞性度脈疾患の疑いがありますので、一度専門医への相談をご検討ください。

下肢閉塞性動脈疾患とは?

心臓から足へ流れる血管が動脈硬化により細くなったり詰まったりすることで、足の血流が低下する病気です。

軽症では症状はありませんが、中等症以上になると歩行時にお尻やふくらはぎのだるさや痛みを自覚するようになり、休まないと長い距離が歩けなくなります(間欠性跛行)。

さらに、重症例では、血流障害により足に耐え難い痛みを感じたり(安静時疼痛)、足に傷ができて治らず、黒く傷んだりします(潰瘍・壊死)。

血流障害による傷は軟膏を塗るだけでは治らないことが多く、血流を改善する手術を受けないと足を失うことになりかねません。

下肢閉塞性動脈疾患とは?

なぜ足の動脈硬化症が怖いの?

足の動脈硬化症を持っている方は、足だけでなく心臓など全身の血管にまで動脈硬化が及んでいることが多く、心筋梗塞・脳卒中・心血管死などの発症率が高いと言われています。従って、この病気を早期に発見し、食事・運動などの生活習慣の改善だけでなく、薬による治療を開始することが非常に重要です。また、心臓病の合併を認めた方は、心臓の治療が必要になることがあります。

なぜ足の動脈硬化症が怖いの?

足のカテーテル治療(血管を風船で広げる治療)

生活習慣改善や薬による治療を行なっても症状が改善しない方や、血流障害による傷が治らない方は、カテーテル治療(血管を風船で広げる治療)などの血管への手術が必要となります。カテーテル治療の進歩は著しく、以前は外科的手術(バイパス術)でしか治療できなかった患者さんも、ほとんどの症例でカテーテル治療での対応が可能となりました。

なぜ足の動脈硬化症が怖いの?

当院カテーテル治療(血管を風船で広げる治療)の特徴

1.経験豊富な術者が担当

いくら道具が進歩したと言っても、治療血管は多種多様であり、難易度が高い病気の場合には、習熟した術者でないと成功が困難です。当院では長年足の治療に従事している医師が担当しておりますので、他院で治療困難であった症例も対応させて頂きます。

2.多職種が連携して治療

血流障害が原因で足に傷ができて治らない場合、感染や傷の圧迫など血流以外にも原因があり、血流の改善だけでは治癒は得られません。当院では様々なスタッフ(循環器内科医、形成外科医、皮膚科医、看護師、理学療養士など)が連携し、それそれの原因に対処することで、個々の患者さんに応じた治療を提供しております。

下肢閉塞性動脈疾患とは?

外来担当医表

2025年4月1日現在

午前診療時間:9:00-12:00 
受付時間:8:00-12:00

 
1診 - - 高橋 - - 高橋
  • 休診や代診、診察、受付時間が変更となる場合がございますのでお電話などでご確認ください。

医師紹介

髙橋 由樹(たかはし なおき)

腹部大動脈瘤低侵襲治療センター長
循環器内科 副部長

髙橋 由樹(たかはし なおき)

2023年6月になにわ生野病院の腹部大動脈瘤低侵襲治療センター長、2024年4月に循環器内科副部長に就任致しました。なにわ生野病院は二次救急医療機関として循環器救急としても地域の核となる病院であると考えております。私はこれまで循環器内科医として心不全や心筋梗塞、大動脈解離などの多くの循環器救急に携わってきましたが、これまでの経験を活かし、今後は「なにわ生野病院・循環器救急チーム」と共に「一人でも多くの患者さんの命と健康を守れる」よう邁進していく所存です。

また、私の専門領域として大動脈治療や末梢血管治療も担当していますが、大動脈領域では2023年6月に腹部大動脈瘤低侵襲治療センターを開設し、「切らない大動脈瘤治療」を提供しています。末梢血管領域では「患者さんの足と歩行を守る。」をモットーに多職種で協力し、診療にあたっています。心臓・血管病でお困りの方がおられましたら、気軽にご相談ください。

資格

  • 日本内科学会 認定内科医
  • 日本循環器学会 専門医
  • 日本心血管インターベンション学会 認定医・専門医
  • 浅大腿動脈ステントグラフト実施医
  • 腹部大動脈ステントグラフト実施医・指導医
  • 胸部大動脈ステントグラフト実施医・指導医