米国の内科医ウイリアム・オスラー博士が「人は血管とともに老いる」との言葉を残してから100年が経過しましたが、我々循環器内科医・心臓血管外科医は未だに動脈硬化という血管病と戦っています。
しかし、大動脈領域・末梢血管領域においても医療の進化は日進月歩であり、病気が進行し治療が必要になった際も身体的負担を少なく、治療を行うことができるようになっております。
当外来では「血管病を克服し、元気に長生きする」を合言葉に積極的に病気の予防や治療に取り組んでおります。経験豊富な医師が担当しておりますので、血管病についてお困りの方がおられましたら是非ともご相談ください。
大動脈瘤は体の中で最も大きな血管である大動脈が瘤状に拡大する病気で、症状はありませんが大動脈瘤が拡大して破裂すると、ショック状態に至り多くの方が亡くなる非常に怖い病気です。当外来では大動脈瘤と診断された患者に対して、定期的な動脈瘤の画像フォローアップを行い、手術療法が必要な時期を判断します。
また、治療が必要な患者さんには当院や連携施設などでの治療を提案させて頂きます。大動脈瘤の患者さんは高齢の方が多いですが、当院では「腹部大動脈瘤低侵襲治療センター」を設置し、「切らない大動脈治療」も提供しています。
歩けないのは歳のせいだと思っていませんか。その症状は「足の動脈硬化」が原因かもしれません。
足の血管が閉塞すると休まないと長い距離を歩けなくなったり、足に傷ができて治らなくなったりします。放置すると指や足が壊死することもあります。
当外来ではこのような足の動脈硬化による病気の診療を行っています。症状が強い患者さんには、足の血流を改善させ症状緩和するため、詰まった血管を風船で広げる治療(カテーテル治療)を提供しています。
専門的な知識と経験を有する医師が、「患者さんの足と歩行を守る。」ため日々取り組んでいます。
大動脈疾患、下肢閉塞性動脈疾患ともに心臓血管病の合併が多く、時に生命を脅かすことがあります。当外来では合併する他の動脈硬化性疾患についても評価を行い、必要に応じて薬などの動脈硬化予防を提案いたします。また、心臓血管病を合併した患者さんには心臓カテーテル治療などを提案することがあります。
2025年3月1日現在
午前診療時間:9:00-12:00
受付時間:8:00-12:00
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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1診 | - | - | 高橋 | - | - | 高橋 |
2023年6月になにわ生野病院の腹部大動脈瘤低侵襲治療センター長、2024年4月に循環器内科副部長に就任致しました。なにわ生野病院は二次救急医療機関として循環器救急としても地域の核となる病院であると考えております。私はこれまで循環器内科医として心不全や心筋梗塞、大動脈解離などの多くの循環器救急に携わってきましたが、これまでの経験を活かし、今後は「なにわ生野病院・循環器救急チーム」と共に「一人でも多くの患者さんの命と健康を守れる」よう邁進していく所存です。
また、私の専門領域として大動脈治療や末梢血管治療も担当していますが、大動脈領域では2023年6月に腹部大動脈瘤低侵襲治療センターを開設し、「切らない大動脈瘤治療」を提供しています。末梢血管領域では「患者さんの足と歩行を守る。」をモットーに多職種で協力し、診療にあたっています。心臓・血管病でお困りの方がおられましたら、気軽にご相談ください。